PEMF機器の選び方と日本での購入方法|海外メーカーの比較とOlyLifeの注目ポイント

近年、非侵襲的・薬剤を使わず生体刺激を行う「電磁場療法(Electromagnetic Field Therapy)」の一環として、PEMF(Pulsed Electromagnetic Field:パルス電磁場)療法が注目を集めています。

PEMF 治療器とは、一定の周波数・強度の磁場パルスを発生させ、これを体組織/細胞に作用させることで、修復促進・循環改善・炎症制御などを目指す機器です。

OlyLife は、PEMF 技術を中核に据えつつ、テラヘルツ波(THz波)との組み合わせなどを訴求するウェルネス領域向け機器を展開しており、比較的新興ながら注目を集めるブランドです。

たとえば、OlyLife の Tera-P90/Tera-P90+ 製品は、「PEMF + Terahertz 波技術」の統合を特徴としています。

本記事では、まず PEMF 技術の概要と市場動向を整理した上で、OlyLife を含む複数の PEMF 製品を比較してみました。また、グローバルおよび国内のシェア動向や日本導入のハードルも論じ、読者が「もし導入を考えるなら何を重視すべきか」まで考えられる記事とすることを目指します。

目次

PEMF市場について

先に結論から言うと、PEMF市場はこれから伸びていく可能性が高いです。理由は「薬に頼らない」「痛くない」「自宅でできる」この3つ。

調査会社Grand View Researchによると、PEMF治療器の世界市場は2023年に約5億ドル(日本円で約750億円)規模で、2030年には約7.8億ドル(約1200億円)に成長すると予測されています。

年平均の伸び率(CAGR)はおよそ6%。ゆるやかですが確実に右肩上がりの分野です。

画像引用:Pulse Electromagnetic Field Therapy Devices Market (2024 – 2030)より

北米が最大市場を占め、アジア太平洋地域は最も成長が速いエリアとされています。また、機器の小型化や遠隔医療との連携など、技術の進歩により家庭でも使いやすくなり、今後さらなる普及が期待されています。

PEMF 治療器の用途・需要

PEMF 治療器が想定される主な用途と、それぞれで報告される効果を整理します。

疼痛管理・慢性痛

関節痛、筋肉痛、腰痛、神経痛、線維筋痛症など痛み緩和、炎症軽減など

課題:複数の小規模試験はあるが、標準化された大規模 RCT は限られる。プラセボ効果を制御した試験設計が難しいという課題あり

骨癒合促進

骨折治癒遅延・非癒合例での促進、骨再生支援

課題:FDA 承認の PEMF 装置(例:骨非癒合治療用装置)が存在する例もあり、一定の実績アリ

スポーツリハビリ/筋・組織回復

筋肉疲労回復、炎症抑制、組織修復促進

課題:アスリート用途での導入例は徐々に出てきているが、定量的評価が課題

神経・血流改善

神経機能改善、末梢血流改善、冷え性改善など

課題:一部前臨床・動物実験での報告あり。人体への拡張性は慎重な検証が必要

ウェルネス・健康促進

細胞代謝活性化、免疫サポート、疲労軽減など

課題:医療用途とは異なり “予防・健康補助” の位置づけ。製品訴求面が大事だが、過剰表現規制に注意が必要

世界で人気のPEMFメーカーと製品を比較!

PEMF機器といっても種類が多く、値段もピンからキリまで。ここでは代表的なメーカーと製品をわかりやすく紹介します。

メーカー主な機種特徴価格帯
OlyLife(オリーライフ)Tera-P90 / P90+PEMFとテラヘルツ波のハイブリッド。美容・血流ケアも意識した新興ブランド約20万円($1200)
BEMERBEMER Pro / Go全身マットタイプの定番。血流改善を目的に世界50か国以上で販売約90万円($6000)
Swiss Bionic SolutionsOmnium1 2.0モバイル式PEMF。アプリ連動で家庭・サロンの両方で人気約220万円~($15,000~)
CuratronicCuratron Ultra-Flash高出力タイプ。治療院・プロフェッショナル向け約180万円~($12,000~)
OSKA WellnessOSKA Pulse手のひらサイズの携帯PEMF。局所的な痛み対策に人気約7.5万円($500~)
OrthofixBone Growth Stimulator骨折治癒促進など、医師が処方する医療PEMF約14万円~($950~)
医療機器につき、保険費別途($5,000~)

(※価格は為替や販路により変動します)

OlyLife:PEMF+テラヘルツ波の“ハイブリッド型”

まず注目すべきは、近年SNSなどでも話題のOlyLife(オリーライフ)。PEMFだけでなく、テラヘルツ波(THz波)という赤外線に近い電磁波も組み合わせ、体の深部に温熱的な刺激を与えるのが特徴です。

代表機種のTera-P90は、両足をプレートに乗せるだけのシンプル操作。

光と電磁波を同時に照射し、リラックスや血流サポートをうたっています。PEMF機能を“エネルギー循環”として表現するあたりは、医療というより「ウェルネス」寄りの発想です。

価格はおおむね約20万円台。BEMERなどと比べると入門しやすく、サロンや美容クリニックでも導入が始まっています。

BEMER:世界で最も普及しているPEMFブランド

スイス発のBEMER(ベマー)は、PEMFの代名詞的存在です。
ヨーロッパでは健康博覧会などにも出展しており、医療というよりウェルネス家電のハイエンド機という立ち位置。

全身マットと局所用パッドを組み合わせた「BEMER Pro Set」などが代表機種。専用アプリでモードや時間を設定でき、寝ながら15分で1セッション。

口コミでは「睡眠の質が良くなった」「疲労が残りにくい」などの声が多く見られます。

価格は90万円台からと高めですが、世界的に代理店が多く、信頼性・サポート網の強さが魅力。企業としての実績は20年以上に及び、医療研究との共同プロジェクトも進んでいます。

公式サイト:https://bemer.group

Swiss Bionic Solutions:スマホ連動型の次世代PEMF

画像引用:Swiss Bionic Solutions HPより

ドイツ系ブランドのSwiss Bionic Solutionsが出す「Omnium1 2.0」は、タブレット端末と連動して操作できるモバイルPEMFシステム。

旅行や出張でも使えるように開発されており、ユーザー層は比較的若めです。

全身マット・小型パッド・スポットアプリケータを組み合わせて使えるため、「部分的に当てたい」「全身をカバーしたい」両方のニーズに対応します。

価格はおおむね220万円前後。PEMFの中では最も“デジタル家電っぽい”デザインで、アプリの操作性が好評です。

公式サイト:Omnium1 New PEMF System – Swiss Bionic Solutions

Curatronic:プロ仕様の高出力モデル

画像引用:Curatonic HPより

一方で「しっかり出力がほしい」「短時間で体感を得たい」という層には、英国のCuratronic(キュラトロニック)が有名です。

同社の「Curatron Ultra-Flash」は高出力PEMFの代表格。筋肉・関節の深部まで届く設計で、治療院やリハ施設など業務用導入が中心です。価格は180万円以上と高価ですが、出力値・モード設定の幅が業界トップクラス。

デメリットは据え置き型で持ち運びが難しく、一般家庭には向かない点です。

公式サイト:Best PEMF machine | Curatron Pulsed electromagnetic field devices by Curatronic Ltd.

OSKA Pulse:手軽さ重視の小型機

PEMF初心者や、持ち歩きながら使いたい人に人気なのがOSKA Pulse。直径8cmほどの円形デバイスを患部の上に置くだけで、痛み緩和をサポートします。

医療機器ではなくウェルネス製品ですが、FDA登録済みという安心感もあります。

価格は約7.5万円。軽量・コードレスで、デスクワーク中や就寝中にも使えるのが人気の理由です。

公式サイト:Oska Wellness | Pain Relief Devices | Oska Pulse | Pain Relief Machine

価格と使いやすさの面でOlyLifeが現実的な選択肢

各社のPEMF機器を比較すると、性能や構造の違いによって価格や使い勝手に大きな差があります。医療機関向けの高出力モデルや全身マット型の大型機器は優れた性能を持つ一方で、価格が数十万円〜100万円以上と高額で、据え置き型が中心。

そのため、家庭での日常利用にはややハードルがあるのが実情です。

その点、OlyLifeはコスト・機能・手軽さのバランスが非常に良く、個人ユーザーでも導入しやすい点が際立ちます。

OlyLifeが選ばれる主な理由
  • コストパフォーマンスが高い:PEMF+テラヘルツ波を搭載しながら、エントリーモデル「Tera-P90」は約20万円前後と比較的手が届きやすい価格。
  • ウェアラブルで使いやすい:軽量設計で、家庭やオフィスでも気軽に使える。コンセントやアプリ設定が不要で、すぐにケアを開始できる。
  • 継続しやすいデザイン:日々の生活に取り入れやすいルーチン性。15〜30分で完結するため、習慣化しやすい。
  • 日本ユーザーが増加中:日本語サポートが整っており、2025年度中には大阪に日本支社設立予定。国内対応がさらに充実。

どんな人がPEMFを購入するべきか?

PEMFを購入する人の傾向は、大きく分けて4タイプです。

① 慢性痛や疲労を抱える一般ユーザー

肩こり・腰痛・関節痛・不眠・倦怠感などを改善したいという層。病院に行くほどではないけど「日常的な不調」をケアしたい人が中心です。

OlyLifeやOSKAのような持ち運び可能&小型モデルが人気。

② サロン・治療院・リハ施設

「先進ケア」「リカバリー」などのメニューとして導入するケース。15〜30分のセッションを施術前後に取り入れることで、差別化ができます。

BEMERやOmnium1を導入する院も増えています。※ただし、海外に限る

③ アスリート・スポーツジム

トレーニング後の筋肉リカバリー、遠征先での疲労ケアに活用。Curatronicのような高出力モデルがトレーナー経由で使われることも。

④ 医療分野(医師処方)

骨折治療や脊椎融合術後など、医療機関でのPEMFはOrthofixなど医師管理下で使用されます。一般人が購入できるタイプとは別カテゴリーです。

日本・アジア市場における導入状況と課題

日本においてPEMF(パルス電磁場)機器を医療目的で販売・使用するには、「医療機器」としての認証が必要になります。

これは薬機法(旧・薬事法)に基づくもので、PMDA(医薬品医療機器総合機構)の承認を得なければ、「治療」「治癒促進」「疾患の改善」など医療的な効果をうたって販売することはできません。

PEMFは電磁場を体に照射する仕組みを持つため、理論上は「管理医療機器」などのクラス分類に該当する可能性がありますが、海外メーカーの多くは日本での薬機法認証を取得していません。

仮に医療機器として認可を得ようとすれば、申請から許可まで数か月〜1年以上、費用も数百万円規模に及ぶため、
海外ブランドや個人事業レベルではハードルが非常に高いのが実情です。

「良い商品なら、病院などが導入しているはずだ!」という意見も見られますが、医療機器としての導入ハードルが非常に高いのが現状なのです。

そのため、現在日本で販売されているPEMF製品の多くは、「ウェルネス機器」や「セルフケアデバイス」「リラクゼーション機器」として展開されています。

例えばOlyLifeやBEMERなどの海外メーカーも、医療的な言葉は使わずに「血流サポート」「コンディショニング」「疲労回復の補助」など、あくまで健康増進・癒し目的の範囲で訴求しています。

また、医療機器でない製品が「治療」「改善」「効果がある」といった表現を用いると、薬機法や景品表示法に抵触するリスクがあるため、表現管理には十分な注意が必要です。

これはサロンや治療院で導入する場合も同様で、医療行為としてではなく、
「補助ケア」「リラクゼーション」「セルフメンテナンス」として運用するのが安全です。

現実的な選択肢としての「ウェルネス機器」

こうした背景から、2025年現在の日本では、PEMF機器を「家庭用健康機器」や「ウェルネスデバイス」として扱うことが最も現実的で安全な選択肢となっています。

家庭での日常ケアや、美容・リラクゼーション用途であれば法的リスクが低く、ユーザーにも「セルフケアとして続けやすい」というメリットがあります。

医療分野での本格導入を目指す場合には、医師の監修・医療機関内での限定使用・適応症の明確化が必須となります。
まずはウェルネス領域での利用を広げ、エビデンスと実績を積み重ねることが、将来的なPEMF普及への第一歩といえるでしょう。

Olylifeは、歯科医師であり8万人以上のフォロワーを持つ歯科医師「ま~てる先生」が製品の太鼓判を押すなど普及が進められています。

日本でPEMF機器が流行る理由

日本は今、世界でも類を見ないスピードで高齢化が進んでいます。総務省のデータによると、65歳以上の人口はすでに全体の約3割に達し、今後10年でさらに増える見込みです。

加齢に伴う関節痛・筋肉疲労・血流の低下などの悩みを抱える人は年々増加しており、「薬に頼らず、体を内側から整える方法」を求める声が高まっています。

画像引用:Gem med 65歳以上高齢者、2024年は3625万人・総人口の29.3%で、過去最高の更新続く―総務省より

さらに、コロナ禍以降のライフスタイルの変化も大きな追い風です。テレワークや在宅勤務の定着により、「おうち時間」や「セルフケア時間」が増え、自宅で使えるウェルネス機器への関心が高まっています。

下のグラフが示すように、健康家電やリラクゼーション機器の市場は年々拡大しており、PEMF(パルス電磁場療法)はその中でも「非接触・非侵襲で続けやすい」新しい選択肢として注目を集めています。

画像引用:電波新聞より

加齢や運動不足によって外に出るのが億劫になり、おうち時間が増えることで基礎代謝が落ちる。それによって、また運動を避け、どんどんと不健康になっていく人が増えつつあります。

病気や体調不良の多くは免疫力が低下していることであり、免疫力の低下はすなわち「細胞の中に存在する白血球や赤血球がうまく働いていない」ことを示します。

PEMF機器を利用することで、自宅にいながらも「細胞の促進」を図ることが可能になります。以下は、BEMERが投稿したPEMF機器を使う前と使った後の血流の流れを示した動画になります。

PEMF機器導入の参考になります。(2:10~)

日本でのPEMF機器の購入方法

現在、日本国内でPEMF(パルス電磁場)機器を医療機器として製造・販売している日本メーカーは存在しません。
そのため、PEMFを体験・導入したい場合は、海外メーカーから輸入して購入する方法が一般的です。

中でも日本ユーザーが多く、サポート体制が整っているのがOlyLife(オリーライフ)です。OlyLifeはPEMF技術に加え、テラヘルツ波を組み合わせた独自の「ハイブリッド型ウェルネス機器」を展開しており、世界各国で多くのユーザーを獲得しています。

1台約20万円台と、高価なPEMF機器の中でも比較的安価に手に入れられることもOlylifeの特徴の一つです。

OlyLIfeによれば、PEMF機器における全世界シェア率は約60%にも及ぶとのことです。2025年度中には大阪に日本支社が設立される計画もあり、今後ますます利用環境が充実していく見込みです。

OlyLifeはMLM(ネットワーク紹介制)の販売形式を採用しており、基本的には紹介を通じて購入が可能です。私の方でも資料共有や購入サポートを行っておりますので、ご希望の方は以下リンクよりLINE公式アカウントを友達追加していただければ、最新情報や導入ガイドをお送りいたします。

Olylife資料

日本において「PEMF」というキーワードが浸透していない今、いわゆる代理店のような形でビジネスとして考えられることも特徴です。

まとめ:PEMFはこれからの日本に必要とされるウェルネス技術

PEMF(パルス電磁場療法)は、薬や手術に頼らず、体を内側から整える次世代のセルフケア技術として注目を集めています。

海外ではすでに医療機関やスポーツ分野で広く利用されており、日本でも高齢化の進行や在宅時間の増加を背景に、「家庭でできるリカバリーケア」への関心が急速に高まっています。

特にOlyLifeのように、PEMFとテラヘルツ波を組み合わせたハイブリッド型の機器は、“使いやすく・安全で・続けやすい”という点で、多くの日本ユーザーに選ばれています。

今後、日本支社の設立やサポート体制の強化によって、より身近なセルフケアツールとして普及していくでしょう。

PEMFは、単なるガジェットではなく「日常に取り入れられるウェルネス習慣」です。仕事や家事の合間に、わずか15〜30分のリカバリータイムを持つことで、体の巡りを整え、疲労や痛みをやわらげ、より健やかな生活リズムを築くことができます。

今、世界的にもPEMFは「未来の健康管理」として注目されています。そしてその波は、日本にも確実に広がり始めています。

もしあなたが「体を内側からケアしたい」「自宅でできる新しい健康習慣を探している」と感じたなら、
PEMFはその最初の一歩になるかもしれません。

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この記事を書いた人

コメント

コメント一覧 (1件)

  • 海外には たくさんの類似磁場商品があるのですね。
    でもしかし高い!
    日本には このようなたぐいの商品はないのかな。
    いずれにしても
    NASAの宇宙飛行士がカラダを普通の状態にまで戻す治療法を、凡人の私ちが手軽に家でできるなんて やはり凄すぎて!
    最先端治療ですね。
    ありがとうございました

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